保険審査について
小柴壽彌代議員(亀岡) 主に更年期障害の治療に使っているエストラーナテープというエストロゲンの入った貼付剤があり、これまで萎縮性膣炎という病名でずっと使用してきた。しかし最近になり、請求したものが全部減点された。添付文書には萎縮性膣炎という病名はなく、聞いたところによるとコンピューター診断になったことで減点されたのではないかとのことであった。現在、再審査請求中だが、まだ返事はない。他科でも同じような事例があるのであれば、協会として声を上げていただきたい。
鈴木卓副理事長 査定事例の中で、コンピューター審査ではねられたと見受けられる事例が沢山上がってきている。この動きは基金を中心に進められており、近い将来、90%以上はコンピューター審査だけにし、難しい案件のみ医師等が審査するような体制を構築する狙いだ。
協会はこのような流れに反対。納得できないことにはそのつど再審査請求を行うことが一つの運動だと考えているので、ぜひそういった声をお寄せいただきたい。個別案件を協会にご相談いただければ、一緒に方策を検討し、会員への力添えをしていく所存だ。
医師偏在問題について
小林充代議員(左京) 医師偏在問題に関連して、府立医大の学生に地域枠があり、15万円ぐらいの奨学金が出るらしいが、その返済の緩和要件が公的病院の勤務実績だけに限られているようだ。地方において公的病院だけがその地域医療を担っているわけではなく、民間の診療所や病院も地域の医療資源としては重要な一翼を担っている。ついては、奨学金返還の免除要件の枠をもう少し広げるべきではないか。協会から声を上げていただきたい。
垣田さち子理事長 貴重な情報をお教えいただいた。事実関係を確認し、理事会等で議論を行っていきたい。
決議に関して
坂東一彦代議員(伏見) 決議文の保険医に勤務医が含まれていない、「適正な医療」を適切に、「非営利原則(配当禁止)」は非営利性に変更してはどうか、「国民の医療上の福利」は医療上と限定するのか、など文言について指摘したい。また全体の文章を平易に読みやすくしたほうがいいのではないか。消費税の指摘については、「消費税収は、社会保障にのみ使用し、消費税の更なる増税には反対する」など、順番を入れ替えてはどうか。
宇田憲司理事 ご指摘、感謝申し上げる。ご意見をいったん持ち帰り、理事会で再度諮らせていただきたい。※2月13日開催の理事会で再度議論し決定した。
その他
岡所明良代議員(与謝)代議員会開催を平日午後に設定せず、出席可能な土曜午後4時以降または日曜日にしていただきたい。
茨木和博副理事長 ご指摘のとおり、遠方の代議員は非常に出席が厳しい状況だ。しかし、土曜・日曜は他行事との日程調整が大変難しい状態でもある。今後、ネット環境等が整えば、北部に第2会場を設けることや、地区医師会事務所にネット配信すること等を検討していければと考えている。