医界寸評  PDF

 今年になり、身近なお二人が亡くなられた。急なことだった。結婚式でご両人のエピソードなどの映像を流すのは常識になっているが、告別式でも在りし日の写真がスライドショーで流された。涙が誘われる。自分の時はどのような写真を選んでくれるのだろうかと考えてしまった▼リビングウィルや延命治療など「人生の最終段階における医療(最近、厚労省は終末期医療をこのように言い換えている)」についてみんなで話し合ってきた。人それぞれ考え方があり、結論は出ないが、そろそろ本気でその時のことを考えて、家族に伝えておかなくてはなと思った▼「ライトハウス朱雀」の建築にかかわったこともあって、約2年前から「京都ロービジョンネットワーク」の構築に携わっている。ようやく昨年4月に京都府眼科医会、京都ライトハウス、京都府視覚障害者協会など構成9団体で設立に至り、現在「スマートサイト(ロービジョンケア紹介リーフレット)」作成に取り組んでいる。これは「見えにくい」「見えない」こと(ロービジョン)で困っておられる方が気軽に相談し、適切なアドバイスなどを受けられるように府内の施設や団体を医療機関が紹介するために作られたリーフレットだ。5月13日にお披露目会を開催する予定である。有用に使用されることを望んで止まない。(玲奈)

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