岡田 勝彦(宇治久世)
私の晴耕とは、晴天いや少々の雨でも田畑ならぬゴルフ場のラフ、フェアウェイ、バンカーを耕すことです。
雨読とは静かに読書するのではなく、下手なゴルフ川柳とピアノとボイストレーニングに励む一日のことです。
まず晴耕について、ゴルフを始めたのは大学を卒業して3年目頃からでした。いつも後悔するのが、あの時どんなに多忙でもプロのレッスンを受けていれば、もう少し格好がサマになり、もっとスムーズに上達できたのではないかと思う、時すでに遅しの後悔の日々です。
私のプレースタイルは歳とともに進化でなく退行しています。飛距離も徐々に落ち、以前詠んだゴルフ川柳で“口癖は 昔はあの松超えたのに”と嘆き、距離が落ちてくると“飛距離より それより寄せと パッティング”を旨として、アプローチ、パッティングに励んでいます。
ほかのゴルフ川柳で直木賞作家の難波利三さんの笑評が評判の一句をご紹介します(以前ゴルフ雑誌等で掲載されました)。“カラスまで 馬鹿にしている 大ダフリ”カラスはミスショットすると、実際、嘲笑いするような甲高い声で啼いて、毎日多くのプレーヤーを空から高見の見物をしながら、こ奴ら、上手か下手かの見分けがつくに違いない。「こいつ、よう見る顔やな」「余程、暇なんやろ」「定年退職した御用済みかもしれん」「そやけどよう来る割には下手くそやで。次のショット見てみィ、絶対失敗しよるはずや 」「ほーら、言うた通りやろ」「大ダフリやな、ほんまに下手くそや」とカラス同士、そんな会話を楽しみながら、人間を馬鹿にしているのであろうと、笑評しています。
私の雨読は以前からビートルズの“Yesterday”をピアノで弾き語りをしたいと思っていました。ちょうど“ヤマハの大人のピアノ教室”の応募があり、初心者、音符が読めなくても、すぐ曲からの練習がスタートできるとのことで、ボイストレーニングとボーカルの教室とともに早速通い始めました。
早や4年を過ぎましたが、昨年は皆勤賞をいただきました。ボイストレーニングとボーカルの教室は、月3回のレッスンで、今まで懐かしい想い出の曲を2枚のCD“想い出のOLDIES Ⅰ、Ⅱ”として制作しました。(写真1)
現在3枚目のCDに挑戦中ですが、2017年3月の宇治久世医師会創立70周年記念祝賀会で、そのうちの1曲“花は咲く”をDVDとともに披露させていただきました。(写真2)
ピアノの進行度はYesterday、ショパンのノクターンがやっと暗譜で弾けるようになりました。しかし美しい旋律を奏でるには程遠い演奏です。
これから余裕をもって、情景を思い出しながらの演奏ができたらと思っています。今はリチャード・クレイダーマンにはまっています。“渚のアデリーヌ”“午後の旅立ち”“星空のピアニスト”を練習真っ最中ですが、いかにもこれがクレイダーマンと思わせる、ここちよいメロディーがあちこちに鏤められいます。この曲が今年の課題曲になるといいのですが(?)。
一昨年、当院の忘年会でも私の下手なピアノ演奏、家族とスタッフのタンゴトリオで大変盛り上がりました。この記事が読まれているころ、2017年の忘年会は数々の弾き間違いにもめげず、冷や汗を掻きながらなんとか3曲を弾き終えていることでしょう。