フランスの大統領選挙は、二大政党が早々に敗退。中道無所属と極右政党候補の決選投票で、よりましな方という結果、EU崩壊の危機が去ったようである。英国のEU離脱という国民投票の結果や米国のトランプ大統領の登場という、自国第一主義の流れは止まったのであろうか。
二度の大戦の反省から多国間の協調が進みEUにまでなったヨーロッパは、これで落ち着くだろうか▼お隣、韓国では、革新系の文在寅大統領が選ばれ、会話を通じての融和政策を掲げている。しかし、北朝鮮はそのような韓国の大統領や一帯一路の国際会議のさなかの中国にあてつけたようにまたもやミサイルを発射した。米国は空母を展開し、日本の自衛艦がそれに付き従い、米国の輸送艦を日本の空母のような自衛艦が護衛するということもあった。キナ臭い▼そのような中で、我が国の首相は、2020年に憲法改正をすると言い放ち、九条に三項を付け足すとまで表明。それは、党の総裁としての発言と、こういうときだけは区別して、新聞を読めと国会での答弁を拒否している。「憲法九九条天皇または摂政および国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」に違反するように思えてならない。一強支配を許した日本の有権者が考え直さなければならない。(門雀庵)
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