協会は、10月29日に医院・診療所での接遇マナー研修会(初級)を開催した。今回の開催は、ソーシャルディスタンス確保のため定員を削減して実施した。講師には㈱JAPAN・SIQ協会の川﨑ゆかり氏を招き、参加者は選ばれる医院を目指す上での医療接遇の重要性を学び、接遇の基本実習を含め楽しく研修した。出席者は20人。
“安心”を患者さんに届けたい 医療法人村上クリニック 高司 美秋(綴喜)
コロナ禍での研修ということもあり、接遇面でも意識させられる興味深い内容でした。
今までもマスクを着用して笑顔で患者さんと接していたつもりでしたが、マスク着用では相手に表情を読みとってもらうことが難しく、さらに意識(オーバーに)した表情にしないと伝わりにくいことを学び理解することができました。また、口調や声のトーンや大きさもマスク着用やフェイスシールド、飛沫防止カバー等の下では患者さんが聞き取りにくくなるのを避けることも大事だと理解しました。
医療機関を受診される患者さんは、他のお店に行くのとは違う理由で来院されています。そもそもしんどくて、不安でといった状態に、新型コロナウイルスへの恐怖と不安がプラスされています。受診に来られた患者さんが院内でより安心できる環境を提供することが大切であり、接遇は人的サービスとして重要であることを再認識しました。
当院もさまざまな患者さんが来院されます。今回の研修で学んだコロナ禍での接遇を実践し、今まで以上に患者さんが安心して受診できるようスタッフ一同しっかりと取り組んでいきたいと思います。
マスク越しの笑顔が伝わるように
医療法人村上クリニック 矢島 絵梨(綴喜)
今回川﨑ゆかり先生の接遇研修にあたって、自分の毎日の仕事が今よりも良いものになることを求めて参加しました。
私は、いくつかのクリニックで勤務して10年になります。
常日頃から、患者さんには少しでも分かりやすい説明をして、患者さんの心配や不安が軽くなって病院を後にして貰えるようにと心がけています。
しかし、患者さんとお話していても、うまく伝わらないことが多いなと思うことがあります。
先生はマスクをしていても分かる素敵な笑顔と明るい声でお話をして下さり、お話の内容も分かりやすく、先生のおっしゃることを少し取り入れるだけでこんなにも患者さんからの印象が変わるのか! と改めて勉強になることがたくさんありました。1年前にも川﨑先生の接遇研修を受講しましたが、その時はなるほど! と思って取り入れたつもりだったこともたくさん抜け落ちていたことにも気付くことができました。
コロナ禍の中、今まで以上に患者さんは不安な気持ちで来院されているかと思います。私も川﨑先生のように、マスクをしていても分かるような笑顔で、教えていただいたことを実践して、少しでも患者さんの心配や不安が取り除けるように今後も働きたいと思います。ありがとうございました。