医界寸評  PDF

 何もしなくても、時は過ぎていく。何もしなければ、時が無駄になる。国や自治体への意見や提言など、やらなければならないことは、早急に実行しなければならない。明けない夜はないと、前を見よう▼新型コロナウイルスの感染拡大という特殊な状況の中で、さまざまな支援制度が創設された。しかし、全ての人に正しい情報が分かりやすく伝わっていないのではないか。支援制度にはどんな制度があるのか。自分はどの制度を利用することができるのか。またその申請方法は。このことを十分に理解し、自分一人で申請できる人がどれほどいるだろう。また、完璧な制度が一度でできるはずはない。不十分なところは柔軟に、早急に改善しなければならない▼市民は、今不安で押し潰されそうになっている。自粛生活の中、人との関わりがなくなり、不安な気持ちをどうすることもできない状況にある。自治体や国に求めたいことは、市民の声を直接聞き、必要と判断したならば、早急に支援制度を改善していく。そういった姿を持ってほしいということだ▼今、新型コロナウイルスの感染拡大以上に「心を壊すウイルス」が急速に広がっている。自治体や国、そして私たちが支援の輪を広げることでこの「心を壊すウイルス」の感染拡大を収束させ、今の状況を切り抜け、明日の希望へとつなげていきたい。(治)

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