医界寸評  PDF

 昨年末に京都府公安委員会から「高齢者講習(合理化)通知書」が届き、先日受講した。約30分の授業と静止視力、動体視力、夜間視力検査、視野検査、運転実技の計2時間であった。普段運転しているが、緊張した。75歳以上は認知機能検査が必須となる。「自分は大丈夫」ではなく、自分の状態を客観的に把握する必要がある。申請すれば身分証明書の代わりになる運転経験証明書が発行されることが分かった。免許証返納も視野に!?▼2年前に「京都ロービジョンネットワーク」を紹介した。目的は京都府内の医療、教育、福祉および視覚障害当事者団体が連携し、視覚障害のある方の生活へのサポートを充実させることである。医療機関から教育、福祉等へつなぐための「スマートサイト:ロービジョンケア紹介リーフレット『さくら』」を関係機関に配布することで、相談件数も徐々に増加し、認知度が高まってきている。構成団体は9から12となった。医療従事者のスキルを高めるための研修会も今年で3回目となる。現在は見えにくい方の「就労支援」に取り組むべく、産業医との連携を模索している。まだまだ発展途中である▼半年後には東京オリンピック・パラリンピックが開催される。視覚障害者だけではなく、さまざまな障害を持つ方々が暮らしやすい世の中になればいいな!と思っている。(玲奈)

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