医界寸評  PDF

 国民の幸せと世界の平和を常に願い…と今上天皇は、去る年の10月22日即位礼正殿の儀で、おおせ下された。私も国民の一人、このお言葉にいたく感動し、誠実にお応えせねばと、今後とも益々「身を清く、心を穏やかにして行いを正しくする」と誓い、理髪店に赴き長さ3㎜の丸刈りをして証とした▼身が清くあるには、まずは洗面・洗浄を要し、柳の枝などを噛み歯磨きするのもよい、とはある禅僧の言葉。心穏やかたるには、色即是空・空即是色との矛盾の超越だけでなく、色是色・空即空との現実を知れば、ここに心がコロコロ転がって心変りに身をやつしたとても、即ち心は是れ仏たるべしとか▼丸刈りでは洗髪が楽で、長い抜け毛も見えず、さりとて皮膚乾燥から? 掻痒感が増すのでヘアトニックなどで手当てが要るし、少し毛が生えるともうすぐに長く見え、散髪通いが増えて喜ばれる▼何はともあれ日々この平和の幸せを、今後も長らく維持・享受できるよう、象徴天皇のおおせの如く、正しく世界の平和を願い続けよう。主権の存するべきはずの国民一人ひとりとして強く自覚し、専守防衛の力を蓄えても、勝戦とはより小さな破壊・殺傷で済んだことでしかない非合理の現実を自覚して、政府の行為によって再び戦争の惨禍が訪れることのないようにすることを決意しよう。(卯蛍)

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