医院経営の把握しっかりと 税務記帳講習会開く
協会は、5月28日に山口稔税理士を講師に迎え、「税務記帳講習会」を開催した。
まずはじめに、記帳は確定申告に必要となる「青色申告決算書」や「収支内訳書」を作成するために必要不可欠で、医業に関係する収支をしっかりと記帳することが大切であり、経営状況も把握できると説明。続いて、その基礎資料となる金銭出納帳、銀行帳の記載方法を講習し、相手先や内容をできるだけ分かりやすく記入すること、収支の差引残高は常に事業用手持現金と一致させること、納品書や請求書、領収書等は整理し保存することが必要であるとし、実際に記帳練習も行った。
また、勘定科目の内容と仕分け、棚卸の重要性、決算月をまたぐ薬品代の計上方法や、2カ月遅れで振り込まれる社会保険診療報酬の計上の他、未収金の計上方法なども解説した。
参加者からは、「申告を白色にするか青色にするか」「措置法26条を取るか否か」などの質問が出され、どちらが有利となるか計算してみるべきとアドバイスするとともに、担当税理士の言いなりになるのではなく、ガソリン代や交際費などの家事関連費との按分に関しても、根拠をもって必要なものは必要と主張することが大切であるとした。
その他、協会共済制度および協会事業の活用や、簡易な記帳書類として協会が推奨する「窓口収入(現金)日計ノート」「出入伝票」の利用も呼びかけた。