医界寸評  PDF

医界寸評

 5月で65歳になった。3月に日本年金機構から「年金申請書」が送られてきた。手間はかかったが、厚生年金も共済年金も手続きを終了した。5月初めには「介護保険被保険者証」も。そういえば介護保険料も納めているのだった。もう老人なんだ!!▼4月に1963年卒小学校のクラス会があった。参加者18人(男性10、女性8)、昔の事、病気、孫等の話題で盛り上がる。楽しみにしていた恩師(今年米寿)と憧れのマドンナは欠席、残念!! 2週後、参加者の1人が亡くなった。いつ不幸が訪れてもおかしくない年齢なのだ▼何かと話題の某NHKの、「あの人に会いたい」という早朝の番組がある。先日は日高敏隆氏だった。アゲハチョウのサナギはなんで保護色になるのか、条件は? モンシロチョウやアゲハチョウのオスはなんで間違わずにメスと交尾できるのか?「なぜ?」を問わないと学問にならないと。「なぜ」が足らなかった人生65年、後悔ばかり▼先日、神護寺の「宝物虫払い行事」を観に行った。国宝の「源頼朝像」「平重盛像」や「源頼朝書状」「政子夫人書状」「明恵上人書状」などの重文が展示されていた。国宝より重文の方に惹かれた。瀬戸内寂聴、池波正太郎の校正された原稿に作家の苦悩をみた。数百年後、現代の作家の原稿を見て時代を感じることができるのだろうか?(玲奈)

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