グループワークで接遇を学習 好評の研修会開く
楽しく・わかりやすく・ためになると、毎回多くの参加者から好評を得ている「新しく医療機関に勤められた方の研修会」を4月15日、23日の2日にわたり開催。有限会社アミスの協賛で、のべ65人が参加した。1日目は、元日本航空客室乗務員の茂木治子氏より「医院・診療所での接遇マナー研修・初級編」を講習した。また2日目は、医療安全対策部会の林一資副理事長より「医事紛争から見た医療従事者として心構え」を、保険部会の種田征四郎理事より「知っておきたい保険基礎知識(請求留意事項)」について解説した。
以下、接遇マナー研修への参加記を掲載する。
人や物への配慮を忘れず質の高い接遇を
小林あおい(医療法人大山医院)
この度、接遇マナー研修を受けて「人の気持ちを考え行動すること」の大切さを改めて実感しました。また、言葉や行動の「質」を見直す良い機会にもなりました。特に「相手の目を見て話をする」ということは、とても初歩的で簡単なことなのですが、忙しさなどを理由に疎かになっていた面もありました。全て自分自身の物差しで物事を捉え行動してしまっていたのだと気付きました。
相手の立場を理解し、相手の身になり考え、行動すること、そして様々な人や物に対して配慮することこそが質の良い応接処遇であると教えていただきました。また、グループに分かれてフリートークするなど、普段はできない、大変貴重な体験をさせていただきました。それは、決められたグループではなく、周りの方と声を掛け合って自らグループを作るというもので、私自身初めての体験で不安はありましたが、意見を交換したりコミュニケーションを取るうちに自然と打ち解けていました。ほんの数分間でしたが、たくさんの方のお話を聞くことができ、意見を交換するうちに自然と笑顔で話せるようになっていました。やはりはじめは「自分から」と言う茂木先生のお言葉に少し戸惑いを感じましたが、改めて「自分から」の大切さを感じました。他にも茂木先生の経験談をたくさん聞かせていただきましたが、普段あまり聞くことのできない患者さん目線のお話を聞くことができ、大変充実した時間になりました。
今回学んだことをもう一度深く考え、今の自分を見直し、患者さん一人ひとりの気持ちを考えて行動することを心がけていきたいと思います。そして様々な人や物に対しての配慮を忘れずに、質の高い仕事ができるよう、努力していこうと思います。あっという間に時間が過ぎましたが自分に欠けていたもの、忘れかけていたことを気付かせていただきました。