医界寸評  PDF

医界寸評

 憲法9条が2014年のノーベル平和賞の候補になったという報道があった。受賞者を「日本国民」とすることで可能となった▼5月3日、日本国憲法の施行から67年を迎え「生かそう憲法 守ろう9条 5・3憲法集会in京都」が円山で開催された。昨年を700人以上上回る約2400人の市民が集まった▼憲法とは?と考えた時、憲法は私たち日本人の持つ真の優しさ、真の強さを表現したものではないだろうか。憲法は国民のものであり、決して政権や安倍首相のものではない▼私たちは、二度と戦争をしないという強い思いで守り育んできた憲法に、さらに命を吹き込み力を与え、憲法の理念を実現しなければならない。そして次の世代にしっかりと伝える責任がある▼集団的自衛権が抑止力になると石破幹事長は語った。本当にそうだろうか。平和憲法こそが抑止力になるのではないだろうか▼武器を輸出するのではなく、平和憲法の理念を世界に伝えていくことが、私たちの使命ではないか▼5月3日、自民党は集団的自衛権の行使容認をめぐり、今国会中に憲法解釈変更を閣議決定する方針を出した。風雲急を告げている今、私たちは安倍内閣の暴走を止めなければならない。その力が私たちの憲法にある▼10月10日、日本国民が守り育んできた憲法9条のノーベル平和賞受賞を現実のものとしたい。(治)

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