宇治久世医師会と懇談
1月8日 うじ安心館3F大会議室
後発医薬品や在宅で意見交換
協会は1月8日、宇治久世医師会との懇談会を開催した。地区から11人、協会から9人が出席し、宇治久世医師会の二宮宏理事の司会で開会。冒頭、宇治久世医師会の土井邦紘会長より「宇治久世医師会は在宅医療の充実に取り組んでおり、協会には今後ともご指導のほど宜しくお願いしたい。今年は診療報酬改定がある。厳しい情勢ではあるが、医療を良い方向に進めていくべく、皆で考えていきたい」とあいさつ。続いて協会の垣田理事長があいさつ。各部会の担当理事から各部会の報告を行った後、意見交換に移った。
意見交換の中で、後発医薬品が話題となった。地区より「行政や保険者は後発医薬品使用を推奨しているかのような発言がある。厚労省は多くの後発医薬品を承認しているが、後発医薬品は安全性の問題もある。低医療費政策の目的で、価格のみを重視した後発医薬品使用の推奨は疑問だ。患者のためにも、根本的な観点で医薬品承認のあり方を考えるべきだ」「医師の側から、適応症の違いがあるために後発医薬品が使えないケースがあることをアピールすべき」「医師の裁量権に関わる問題だ。協会は医師の裁量権を尊重すべくアピールしてほしい」などの意見が出され、協会よりこうした問題を検討していきたいと述べた。これに関連して地区より、「先発品の薬価をもっと下げて、後発医薬品との薬価差を少なくすれば、先発品が使いやすくなるのでは」「医療費抑制といいながら、新薬開発では莫大な医療費を使っており、矛盾を感じる」などの意見が出された。
また、在宅医療での駐車問題が話題となり、地区から「訪問看護中に駐車許可証を車の前に提示していても駐車違反となったケースがあり、これが続けば診療に支障が出る」などの意見が出された。これに対して、協会より「京都府道路交通規則では、『駐車許可』と『駐車禁止除外指定』の2種類の規定があり、どちらも、駐車禁止の場所に特例的に許可を受けるが、適正に利用する必要がある。許可されている場所であっても、車の往来に支障が生じるような駐車等は、違反の対象となることがありご留意いただきたい。しかしながら厚労省が在宅医療を推進する中で、駐車に関して配慮されるべきケースもあると思われ、必要に応じて協会として要望を行っていきたい」と述べた。
懇談会ではその他、サプリメント等についての意見交換をもって、閉会した。