主張/迅速・的確な情報提供めざし会員を全力でサポート
14年の診療報酬改定は、全体で0・1%のプラス改定。消費増税の補填分を除けば、実質1・26%の引き下げとなった。政府はこの実質マイナスとなる改定率を踏まえ、別枠で約900億円の基金を新設。がんや認知症、精神疾患対策、在宅医療の推進などに充てるほか、7対1入院基本料算定病床を維持できなくなる医療機関を受け皿病床に移行させるための対応策として、200億円の公費を投入することも決定した。
今回の改定は、政府が描く2025年の医療・介護供給体制を見据えた、医療機能再編に重点を置いたものだ。入院医療のみならず、外来や在宅の機能強化・分化が図られることから、各医療機関へ多大な影響を与える改定といえる。
協会では、今後も議論の流れを注視するとともに改定情報を常にグリーンペーパー等に掲載していく。また、中医協答申説明会、点数表改定のポイント説明会、新点数運用Q&A・レセプト記載説明会の3段階説明会で会員各位へ改定情報をお届けする予定である。ぜひご活用いただきたい。
一方で、医療版事故調査制度の動きなどもあり、医療界を取り巻く環境はめまぐるしく変化している。毎年恒例ではあるが、13年9月から今年度の地区医師会との懇談会が始まった。毎年、会員との意見交換、情報交換の場として設定していただいているが、適宜新しい情報提供に努めるとともに、会員各位の忌憚ないご意見を頂戴し協会活動に資していきたい。
また、こうした厳しい情勢の中でも会員相互の親睦を図る場を提供していきたい。直近では、2月16日に協会会議室において京響メンバーによるサロンコンサートを開催する。同日夜にはホテルグランヴィア京都でボルドー五大シャトー(セカンドラベル)飲み比べの第3回ワイン講座を開催する。こうした文化事業が、会員各位のひとときのリラックスの場となればと願っている。