第26回環境ハイキングを開催  PDF

第26回環境ハイキングを開催

錦秋の西山南部を巡る 完成した“にそと”を視察

 協会は、11月17日に環境ハイキングを開催。16人が参加した。今回は西山南部の多くの古刹・文化施設を、のんびりと散策しながらの行程。アップダウンはありつつも自然を満喫しながらのハイキングとなった。以下、参加記を掲載する。

参加記 キリシマツツジから大山崎の美術鑑賞までぐるり
森 忠昭(北区・歯科)

 2013年11月17日午前9時、集合場所の阪急長岡天神駅を総勢16人で出発、長岡天神境内東にある八条ヶ池で集合写真撮影を行い、天満宮を参拝。八条ヶ池は寛永15年、当時の領主八条宮が灌漑用溜め池として造営、外周約1?・貯水量35000トン。周辺には池を包み込むように花々が植えられ、なかでも樹高が約2・5mのキリシマツツジは濃紅の花を咲かせ、その季節には見ごたえ十分です。池の中の総桧造の回廊は「ふれあい回廊のみち」と名付けられ親しまれています。長岡天満宮は菅原道真公が大宰府へ左遷される際に名残を惜しんだ地として知られています。境内を抜け、小泉川に沿ってしばらく行くと、頭上に“にそと”が走るさまは圧巻です。住宅街を抜けた所の土御門天皇陵で小休憩、やまあいのみちを進むと道路脇に13体の石仏がまとめられていました。弥勒谷十三仏を経てしばらく行けば楊谷寺:柳谷観音に到着です。そこで昼食休憩です。

 浄土谷:西山大仏「乗願寺」で事務局2人とともにタクシーにて大山崎山荘に先回り。陶板画・秀吉の道がある天王山、我が国最古の鎌倉時代の板倉式神輿庫がある酒解神社、閻魔王と眷族像で有名な宝積寺は断念しました。アサヒビール大山崎山荘美術館別館地中館「地中の宝石箱」は建築家安藤忠雄氏設計で、円形ギャラリーではクロード・モネ(睡蓮)を展示、レンガ造りの本館は民藝運動の作品(柳宗悦・河井次郎など)や棟方志功の作品などを展示、2階喫茶室テラスからは八幡や伏見の街なみが見渡せました。ふもとに降りて最後にサントリー山蒸留所でウヰスキーの試飲。ながれ解散となりました。今回はただ歩くだけでなく、施設見学も行い、充実したイベントでした。

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こぼれ話「十三仏と柳谷観音」

 十三仏は、十王をもとに日本で考えられた、冥界の審理に関わる13の仏(正確には仏陀と菩薩)である。また十三回の追善供養(初七日〜三十三回忌)をそれぞれ司る仏様としても知られ、主に掛軸にした絵を、法要をはじめあらゆる仏事に飾る風習が伝えられる。

 13の仏とは、閻魔王を初めとする冥途の裁判官である十王と、その後の審理(七回忌・十三回忌・三十三回忌)を司る裁判官の本地とされる仏である。

 柳谷観音は京都清水寺開創の延鎮僧都によって開山。本尊:十一面千手千眼観音菩薩、弘法大師法力による独鈷水は眼病平癒の霊水。

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