みんながすすめるDVD/金に魂を売った資本家と企業による食の世界支配  PDF

みんながすすめるDVD/金に魂を売った資本家と企業による食の世界支配

DVD「モンサントの不自然な食べもの」2008年、フランス・カナダ・ドイツ、108分、定価3,800円

 「モンサントの不自然な食べもの」という映画の上映会が昨年から日本各地で開催され、TPPと食の将来を考える素材として話題だ。モンサントとはアメリカに本社を構えるアグロバイオ企業で、世界の遺伝子組み換え作物市場の90%を占めるグローバル企業のこと。映画は遺伝子組み換えによる「不自然な食べもの」で、世界の食物市場を独占しようとする同社の実態が多くの証言で描かれている。

 京都ではTPPネットなどが11月9日に上映会を開催し、参加者は180人を超えた。当日の感想から抜粋して、皆の推薦としたい。

 ▼知らないうちにじわじわと「食」を支配されていくという恐ろしい事実を見せられ、未来が果てしなく暗いものになっていることを知りました。テレビに映るCMで手軽に使える農薬、殺虫剤、安易に使えると思いこまされている大衆。本当に恐いと思います。

 ▼金に魂を売った資本家とその企業が食糧の世界市場を支配するため、吐き気のするほど汚い手を使うことがよくわかった。元々、農薬耐性を持つ植物など胡散臭いと感じていたが、これほど酷いと思わなかった。製薬業界で騒がれているが、はるかに恐ろしい状況だ。もっと多くの人にこの問題を知ってほしい。

 ▼米政府との関係だけでなく、他国の政府との関係でも横暴なやり方で、自分の利益だけ追求する多国籍企業にキチンとモノを言い、それを追認しない政府をつくることが大切だ。

 ▼安全が確認されていないものが市場に出回ると思うとぞっとします。利益だけを追求するモンサント社は許せません。それを認めているアメリカは情けないし、TPPに参加しようとする日本はもっと情けない。自然や健康、命までも奪ってしまう遺伝子組み換え作物の恐ろしさを知ることができました。よしんばTPPにメリットがあるとしても、こんなリスクがあるなら絶対に認めてはいけない。

 ▼日本の小規模農家が良くないとマスコミではいわれていますが、日本の農業(まわりを汚さないし、自分も食べることができる)はいいという人がなぜいないんだろう?

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