奥様向けセミナー開く ここが怖いよ! 準備で決まる!! 税務調査  PDF

奥様向けセミナー開く ここが怖いよ! 準備で決まる!! 税務調査

 協会は、開業医を支えている奥様を対象として開業医の奥様向けセミナーを10月10日に開催した。講師に税理士法人日本経営の座間昭男税理士を迎えて、税務調査対策について講演を行った。

 税務調査の概要として、税務調査には強制調査と任意調査があることを説明するとともに、調査に向けた事前準備や調査当日の対応について解説。納税者には受忍義務があるため、調査を拒否することはできないが、通常の税務調査は任意調査であり、納税者の同意を得て行われる。納税者の許可なく調査官が勝手に机の引き出し等を開けることはできないことなど説明した。

 今年から改正国税通則法が実施されているため、事前通知が納税者にも行われる。税務署から連絡があれば、調査の目的、調査官の氏名と担当部署名、調査対象の税目と調査期間など、通知義務のある項目は必ず確認したいと注意を促した(会員専用サイトのチェックシート参照)。

 さらに、法改正によって書類の持ち帰りができるようになったが、納税者の承諾なく持ち帰ることはできないことを強調。帳簿類を持ち帰られないように事前に準備することが重要だとした。

 税務調査のチェックポイントは、契約書への収入印紙の貼付の有無、専従者給与と役員報酬が二重支払いになっていないか、医療法人の理事がMS法人の役員を兼務していないかなどが要注意ポイントである。また、卸の決算時期なども注意が必要であるとした。調査官相手に自分の主張をするときは信念を持って述べること、関係のないことに回答する必要はないことを説明し、調査官にパソコンを操作させないことなど、事例を紹介しながら説明した。

 最後に納税することは経営の一部であると院長や奥様は認識したうえで、税理士に任せきりにしないで、納税者である院長が積極的にかかわることを勧めた。

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