担当者泣かせの患者対応で、医療安全担当者交流会開く
協会は、11月10日に医療安全担当者交流会を開催した。「医療担当者泣かせの患者への対応―ここだけの話」をテーマに、ともすれば孤立しがちな医療安全の仕事に関わる担当者等52人が出席し、日頃の取り組みについて意見交換・交流を行った。また、法的見解については弁護士から教示を受け、認識を深める機会となった。
同交流会は、砺波理事の司会で開会。林副理事長が協会の医療安全部会の業務、事故報告への対応を説明し「最前線で奮闘されている皆さんのノウハウを交流し、知識の共有を通じて、より医療安全に貢献してほしい」と挨拶した。
続いて、新河端病院医事部課長の木眞二氏が「泣かされたお話―担当者のここだけ話(ひとり言)」と題して、経験2事例を報告した。木氏は「医療は専門性が高い特殊な分野であるだけに対応は本当に難しい」が「孤立しない。させないこと。そのためには相談できる機関としての協会の利用・活用や相談できる人を持つこと。そして、スキルの高い人や機転の利く人、おっとりタイプの人などいろんな人の能力を生かして協力し合うチームワークが大切」とまとめた。
次に京都中央法律事務所の松尾美幸弁護士が、示談交渉段階で受任する場合、直接患者側と交渉することが多いとして、女性院長に対する脅迫など4事案を紹介した。
その後、参加者から質疑応答やこの場限りの報告を交えて、意見交換を行った。
52人が参加し活発な意見交換となった交流会