平家物語ゆかりの史跡巡る
春の文化ハイキング
平家物語ゆかりの史跡を巡る文化ハイキングを4月22日に実施。当日は、あいにくの雨天であったが、参加者20人は、案内人とともに春のひと時を楽しんだ。
一行は、まず「三十三間堂」へ。後白河法皇の勅願で平清盛が造営したとされ、仏堂に安置されている一千一体の千手観音像を見学。その前に安置されている眷属である二十八部衆および風神雷神像など、荘厳な姿を感慨深く見入った。
後白河法皇の院政の拠点となった「法住寺」などを巡ったあと「六波羅蜜寺」へ。宝物館に安置されている平清盛像をはじめ、空也上人像、運慶像など多くの仏像を、じっくりと見ることができた。
「長楽館」で昼食のあと、清盛の娘で高倉天皇の中宮、建礼門院徳子が落飾した「長楽寺」へ。建礼門院は安徳天皇の母であり壇ノ浦で入水した幼少の天皇のあとを追ったが、くしくも源氏の手によって命を救われた。収蔵庫に展示されている安徳天皇の御影や遺品に、あわれさを感じた。
続いて一行は、八坂神社へ。平忠盛が白河上皇から祇園女御を預かる逸話のある「忠盛灯籠」を過ぎて、祇園を南西に進み、保元の乱に敗れた崇徳天皇の怨霊を慰めたとされる「崇徳廟」、平氏の六波羅邸から移したとされる「建仁寺六波羅門」を見学、美しい新緑の中、優雅に過ごした。
三十三間堂にて参加者一同