協会の制度融資がさらに低利率に
京都府保険医協会は会員に低利の制度融資を斡旋してきた。この度、本年12月よりこの利率が0・15%下がり、新規融資案件についてはさらに低利で利用できるようになった。また、既借入分については前年度と同様の利率に維持される。(「融資/下半期の利率決まる 新規借入がさらに低利に!」参照)
制度融資で毎年利用が多いのは「新規開業資金」で、次いで「運転資金」「設備資金」となっている。中でも「新規開業資金」は、新規開業される先生方に低利な利率の制度として評判の高いものである。
現在、全国的にみても京都市内の開業医数は非常に多く、新規に開業して順調に増患し、医療経営が安定するまでの期間が長くなってきている。税理士との懇談でも、ある程度までの順調な医療経営域に達するまでの期間は、かつては半年といわれていたが、最近は数年かかるような場合もある。一方で、医院設立にかかるコストが増加している。特に医療器械は、高度になり、種類も増えてきたことで経営圧迫の大きな要因となってきている。このように、設備資金や運転資金もかつてより確実に増加傾向にある。協会の制度融資の利率は、他の融資の利率と比較しても以前から低利であったが、今回のさらなる引き下げで、多くの先生方に利用していただきたいと願っている。
協会の融資制度は1955年に発足してから、着実に発展をして現在に至ったものであり、会員本位の会員のための制度という変わることのない信条の基に運営されてきた。多くの会員に広く利用されてこそ存在感のある制度となるものである。今後も、会員のニーズに深く関わった融資制度の改善に取り組みたいと考えている。協会ではその他、使途を問わない自由ローン、提携住宅ローンも取り扱っている。融資制度の利用を考えておられる方は協会経営部会にお気軽にご相談いただきたい。
経営部会は現在、すでに開業している医師をはじめ、税理士、雇用問題、建築関係などの専門家の方々と幅広く意見交換し、「成功する医院の開業」のための新規開業者の支援を企画中である。そして、実際の準備と要する期間、資金調達、医療器械選定、スタッフの募集方法、広告方法など種々の面からのサポートを視野にいれたものとしたいと考えている。