医界寸評
人は楽観的な脳を持ち生まれ来る、とか。離婚・失業・がんと診断されるなどの頻度は低く見積もり、自分は同僚より業績をあげ、子どもも才能に恵まれ、寿命も現にあり得るより20年間は長いと感じているとの調査がある。しかして還暦も過ぎ、それまでは経験のない体力低下と脳の硬化を自覚したならば、世代交代に至るまで心身の鍛練に益々勤しまねばならぬ
▼「歯・眼・足と弱るにまかせず、よくよく噛んで歯磨きうがい手習い散歩」と実践し、脱水回避には夜間頻尿を恐れず「寝る前にコップ1杯の水を飲み」と追加したが、更に健康長寿で「百歳まで生きよう会」、と継続・実践した大先輩たちを大いに真似ねばなるまい
▼しからばまずは、丹田呼吸で心を落ち着け明るい未来を想い描いて感謝を忘れず、頚肩回旋ストレッチ体操で背筋の柔軟リラックスと脳の血行改善を図り、簡易和英単語帳を半頁ずつ音読し、数学問題も毎日1題ずつ解答する。大きな目標は挫折しやすく、小さな成功を積み重ねては喜び、多くを望んではなるまい
▼健康の維持と医療費の低減には、適度の栄養・睡眠休養・運動が基本で、時間も少なく多忙な人には、食直後の歯磨き時に片足立ちダイナミックフラミンゴ体操を開始し、自指での歯肉食塩マッサージを追加しつつ、反対側片脚も挙上降下すること各1分間の「ながら体操」が能率的である。男性には小用のときも膝を曲げつつ「ながらスクワット」がすすめられる。(卯蛙)