東日本大震災を受けて
一刻も早い被災地の復興を願って救援募金活動への協力を訴えます
京都府保険医協会 理事長 関 浩
2011年3月11日午後2時46分ごろ、宮城県・牡鹿半島の東南東約130キロを震源として、マグニチュード9・0という国内観測史上最大規模の巨大地震が発生しました。震源域は岩手県沖から茨城県沖までの広範囲に及び、震度も宮城県栗原市の7を最大に、全国各地で大小の揺れを観測しました。
地震国・日本において、いずれ大きな地震が起こるだろうということは、これまでも折に触れ警告されてきたことではありますが、これほど巨大な地震が起こるということは誰が予測し得たでしょうか。激しい揺れと大津波が東日本の住民を直撃し、その無残な姿を目の当たりにして、あらためて人間の非力を知ることとなりました。そして、阪神・淡路大震災の時もそうであったように、日を追うごとに被害が拡大し、それがどこまで拡がっていくのか、大変憂慮しているところであります。
加えて、東京電力福島第一原発での1号機、2号機、3号機、4号機において連続的・反復的な爆発により、高濃度の放射能飛散を起こす事態となり、日本国民だけでなく、全世界を不安に陥れています。
この未曽有の大災害に対し、私たちはまず、お亡くなりになった方々のご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げたいと思います。
いま正に、我が国は最大の困難に立ち入ったといっても過言ではないと思います。この時にあたり京都府保険医協会は、まず政府に、被災した方々の一刻も早い救済と被災地の復興を求めたいと思います。そのために、京都府保険医協会として労を惜しむものではありません。
京都府保険医協会としてはまず、各種の情報や東日本各地の保険医協会を通じて現地の状況の把握に努めるとともに、被災地の方々が求めることに最大限応えていきたいと考えています。そのために早急に、救援募金活動に取り組みたいと考えています。この国で生活している限り、我々はいつでも被災者になり得るのです。準備が整い次第、会員にご協力をお願いすることにしていますので、その節はよろしくお願いします。
また、現地保険医協会等で一定の復興対策が決まった段階では、人的援助も視野に入れて支援体制を組みたいと考えていますので、会員各位のご理解とご協力をお願いしたいと考えています。
また、こうした災害が西日本でもいつ発生するかわかりません。そのための防災対策についても見直す必要があるのではないかと考えております。
会員各位のご理解とご協力を重ねてお願い申し上げる次第です。