医師も、患者も、コメディカルも!入院中の他医療機関受診規制に反対  PDF

医師も、患者も、コメディカルも!
入院中の他医療機関受診規制に反対

協会の呼びかけに54団体から賛同

 協会は、入院中の他医療機関受診の取扱いで医療機関も患者も納得できる取扱いへの改善運動について、地区医師会、専門医会、患者団体、市民団体等に賛同を依頼(1月7日付)。これを受け、各団体から賛同署名が続々と寄せられ、その数は54団体(下掲)に上った。協会は、改善を求めるべく、厚生労働省に、当該賛同書を送付する。

 賛同書が改善を求めているのは、(1)入院中の患者が他医療機関に受診しても、入院料の減額は行わないこと、(2)入院中の患者が外来受診した場合も、外来側に算定制限を設けないこと、(3)診療情報提供料の算定を、入院側・外来側、双方に認めて更なる連携を促し、治療の重複を防止すること、(4)医療機関が知り得ない患者の外来受診については、そのペナルティを医療機関側に科さないこと―の4点。

 すべての医療機関が全科を有しているわけではなく、医師不足、看護師不足が叫ばれる中、限られた地域の医療資源の中で、たとえ入院中であっても、複数の医療機関が有機的に連携することで、地域医療をようやく確保しているのが現状である。入院料の減算規定など、2010年4月改定で、入院中の他医療機関受診の規制が強化された部分については、入院側、外来側、双方の医療機関の努力と負担によって患者への影響を、最小限に食い止めているところである。

 厚生労働省は、これら54の賛同書の意味を重く受け止め、一刻も早く規制を改め、現実的な内容に変更すべきである。

賛同団体 54団体(順不同)

(地区医師会)京都北医師会、京都市西陣医師会、中京東部医師会、中京西部医師会、下京東部医師会、下京西部医師会、左京医師会、西京医師会、山科医師会、乙訓医師会、宇治久世医師会、相楽医師会、亀岡市医師会、船井医師会、綾部医師会、舞鶴医師会、与謝医師会、北丹医師会

(専門医会)京都産婦人科医会、京都府眼科医会、京都皮膚科医会、京都泌尿器科医会、京都整形外科医会、京都形成外科医会、京都透析医会

(医療関係団体)京都精神病院協会、京都府作業療法士会、京都府言語聴覚士会、京都府放射線技師会、京都府歯科技工士会、京都府臨床検査技師会、京都府歯科衛生士会、京都府精神保健福祉士協会、京都府鍼灸マッサージ師会、京都民主医療機関連合会

(患者団体)京都府視覚障害者協会、京都障害児者の生活と権利を守る連絡会、京都腎臓病患者協議会、京都府患者同盟、京都難病連、日本てんかん協会京都府支部、京都わらび会、京都肝炎友の会

(市民団体)京都生活と健康を守る会連合会、京都老人クラブ連合会、京田辺市老人クラブ連合会、きょうされん京都支部、新日本婦人の会京都府本部、京都医療生活協同組合、全日本年金者組合京都府本部、和束町社会福祉協議会、長岡京市老人クラブ連合会、八幡市老人クラブ連合会、京都医療労働組合連合会

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