医界寸評
父親の亡くなった24日は暖房を入れたくなるような寒い朝であった。あれから20年、今年の5月も天候の変動が激しい日が多かった。しかし、16日はこれが「五月晴れだ」というくらい暖かく良い天気であった。この日に家族が一人減った、といっても娘が嫁に行ったのであるが…、若い二人は多くの人に祝福されて、幸せそうな顔をしていた。花嫁の父としては、寂しいような、嬉しいような複雑な気持であった。バカボンのパパではないが「これでいいのだ」と諦めようか
▼数人にスピーチをお願いしたのであるが、皆さんお上手で羨ましい限りである。その中のお一人、書家の先生が「ゆとろぎ」という言葉を使われた。おそらく「ゆとり」と「くつろぎ」の合成語であろうが、真にいい言葉だと思った。この世知辛い世の中では心のどこかに「ゆとろぎ」を持つことが大切だと思う
▼有給休暇の平均付与日数は日本、米国、英国、フランス、ドイツ、イタリアなど9カ国の中で最高のフランスは37日、日本は最低のアメリカの15日に次ぐ16日だそうである。また取得率はドイツ81%、フランス80%、日本は13%と断トツに低い結果であった(国際有給休暇比較2008)。失業率の高さが問われている半面、日本人は休暇を取るのが罪悪かのように働いている傾向がうかがわれる。忙しい中にも「ゆとろぎ」の時間を自分なりにつくって、これからの人生を過ごしていきたい。(玲奈)