広がるエコキャップ運動 園部小5年生から直接受け取り
事務局がキャップを受け取り、感謝状を渡す
南丹市立園部小学校の5年生の子どもたちが「エコキャップ推進運動」に取り組んでいる。5年1組の野口羽月さんが、ワクチンさえあれば防げたはずのポリオで、四肢に障害を負ったり亡くなったりする子どもがいることを知り、取り組みが始まった。その後、学級・学年へと輪が広がっていき、これまでに集まったキャップの受け取り式の依頼が協会にあった。それに応えて11月27日、事務局が学校を訪問し、キャップの受け取りと世界の感染症やワクチンの現状、エコキャップ運動の意義について話をした。
冒頭、5年生を代表して野口さんが、活動の経過と取り組みへの思いを語り(原文を右掲)、クラス代表の生徒さんから、キャップ800個が入った袋4袋、計3200個のキャップを受け取った。協会からはお礼の言葉とともに感謝状をお渡しした。
その後、貴重な授業時間をいただき、「なぜワクチンが必要とされているのか」「なぜワクチンの接種が広まらないのか」「世界のどのような国でワクチンの接種が遅れているのか」「集めたキャップがどのようにして世界の子どもたちへワクチンに変わり届けられるのか」などを分かりやすく説明。話を聞く生徒さんの熱心な表情や真剣な眼差しがとても印象的であった。またこれからの活動に使っていただくために、障害者の共同作業所で作成したキャップ回収容器「エコペンギン」3個をお渡しした。生徒さんからは「かわいい」との声が上がり好評であった。
最後に、これまでにNPO法人エコキャップ推進協会へ寄せられたキャップ数が約3億4千万個、ポリオワクチン約42万5千人分(09年4月末現在)になっていることを紹介し、あわせて今後の活動の継続をお願いして終了した。
累計ワクチン717人分に
京都府保険医協会と京都小児科医会が共同で、09年6月からこの運動に取り組んで、12月8日現在で累計個数は57万4千個(府内回収実績第二位)、ワクチン717人分になりました。引き続きご協力をお願いします。