自由詩コーナー/谷口 謙 選
星座図鑑(80)とけい座
m.
マモナク
ジュウニジニナリマス
ソノトキニ
ワタシハヒカリマス‥
十二時
一瞬
輝きが!
その後は
いつもの星空
どこからか鐘の音
秋
門林岩雄
大きな木は
何もかたらず
日をよろこび
風をたのしむ
秋
花をかざして
萩はしなる
何もおこらない
寺の境内
秋
川底に 横たわるザリガニ
動かず 語らず
水に流れる
マーくん
加藤善郎
ひとりぼっちのマーくん
最近 結婚したんだって
どんなお嫁さん?
よかったよね
君の顔がゆるんでるよ
口元がほころんできたよ
よいお嫁さんのようだね
それにしても お嫁さんに
ナンと呼ばれてるの
「ダーリン マーくん」だって…
本当に良かったよ
「『風雅におけるもの、造化にしたがひて四時を友とす』と述懐した芭蕉はエコ詩の先駆者であるのかもしれない。付言すれば、たとえテクノロジーに埋め尽くされた環境であっても心に『自然』を蔵する限り詩が書けるだろうことを私は否定しない。要は詩と世界に対する心の態度の問題だと思うのである」(藤井雅人)。芭蕉、蕪村の俳諧は深く日本人の心の底にうごめいているのでしょうか。私は蕪村を愛しながら、遂に生涯、俳句は作りませんでした。
<応募要領>◇字数:原稿用紙1〜1枚半◇未発表のもの。応募作品は返却しません◇住所、氏名、電話番号明記。ただし作品はペンネームで結構です◇送り先:協会保険医新聞担当◇毎月20日締切◇第1席入選者には図書カード贈呈◇作品の発表にあたり選者が添削する場合があります。◇1月は休載します。