第632回社会保険研究会
「他科のための皮膚科疾患について」 京都市立病院皮膚科部長 小西啓介 氏
「他科のための耳鼻咽喉科疾患について」 西山耳鼻咽喉科医院院長 西山康之 氏
日 時 1月21日(木)午後2時〜4時
場 所 京都府医師会館208〜209号室
共 催 京都府保険医協会、サノフィ・アベンティス株式会社
※審査委員会だよりと日医生涯教育講座の受講証をお渡しします。
小西先生からのコメント
他科における皮膚科疾患について講演をさせていただくにあたり、多岐にわたる皮膚疾患の中から、今回は皮膚感染症にスポットを当ててお話させていただきます。皮膚感染症は細菌、真菌、ウイルス感染症に主として分類されます。一方忘れてならないものに性感染症があります。これらの皮膚感染症は皮膚疾患の中で日常的な疾患であり、多くの診療科で遭遇することが多いと思われます。しかし、その中には皮膚科専門医でも経験することが少ないものもあり、診断、治療に当たっては皮膚科専門医への紹介が望ましいものが含まれます。今回は当院での一般診療の中で経験した特殊な皮膚感染症を中心に提示いたします。皮膚感染症への理解を深め、他科と皮膚科の連携の一助になれば幸いです。
西山先生からのコメント
耳鼻咽喉科医以外の先生に耳鼻咽喉科疾患に対しての疑問、対応を聞いてみたところ様々な質問をいただいた。たとえば、めまい−耳鼻咽喉科?神経内科?整形外科? メニエールとメニエール以外の見分け方 MRI精査するほうがよい例は? 耳鳴・難聴−どんな時にすぐ紹介? 突発性難聴の特徴 紹介する時期? 副鼻腔炎−抗生剤で様子を見るか、耳鼻科紹介か。抗生剤の使い方 手術適応となるのは?アレルギー性鼻炎−ステロイドをどう使うか 処方のポイント 減感作の適応 レーザー手術の適応。舌−舌のあれ、味覚異常、口渇、口のねばりの対処法などなどである。耳鼻科での議論とは、また違った視点でご指摘いただいた問題点を整理し、新しい知見もまじえ説明していく予定である。