入って良かった 協会会員の声

入って良かった 協会会員の声

 協会は会員のさまざまな場面に応じたサポート事業を行っています。今回、融資や休業補償、保険請求の問い合わせなど、利用された会員にその経験を投稿していただきました。

融資など開業時の頼りに 大澤さおり(北)

 5月8日に開院しました大澤医院です。内科、消化器内科、糖尿病内科を標榜しております。保険医協会とは開業支援をしていただいている税理公認会計事務所からの紹介でお付き合いさせていただくこととなりました。子どもがいることもあり、もともと自宅があった場所を建替えて自宅併設で診療所を開設する計画としていました。テナント改修に比べて、初期投資が必要となることもあり、低金利での資金融資を提案していただき、大変ありがたく思いました。

 開業して約5カ月となります。新規開業であること、以前の勤務先病院との距離も離れていることなどからオープン以降も予想通り患者数は少数で推移しております。現在も奮闘中ではありますが、開業時にはさまざまな支払いがあり、開業して3カ月間は窓口負担金のみしか収入のない状態で、通帳を見るのも不安な毎日です。そういった状況下で1年間の返済の据え置きは、新規開業者にとっては本当に助かります。

 また、雇用した医療事務スタッフも、数年のブランクがあったり医療保険の知識に熟練しているとまではいえず、みな慣れないことばかりでした。保険証の記号番号の電子カルテ入力時の注意点など初歩的なことから、電話対応にて親切に教えていただき、感謝しております。

 新規開業者に対する講習会も開催しておられます。日程の都合上参加できなかったにもかかわらず、後日訪問してくださり、当日のレジュメを持参の上、医療安全に対する配慮や、院内感染対策の必要性など、まとめて教えていただきました。医院管理者として、全く必要性を認知していなかったような内容も多数あり、管理者としての自覚をうながすいい機会となりました。勤務医のときとは異なり、通常の仕事が自院のみとなることからも、外からの情報を医院側に沿った立場で提供していただけると助かります。

 これからも、日々変化する医療情勢に対応できるよう、さまざまな分野でお世話になることが多いかと思います。よろしくお願いしたいと思っています。敷居の高くないフレンドリーな対応を引き続きお願いできたら幸いです。

頼りになる保険医協会 十倉佳史(亀岡)

 昨年10月31日まで大学病院に勤務し、高度専門医療に従事してまいりましたが、地域医療に広く貢献したいと退職、今年2月に胃腸内科クリニックを開院し、10カ月目になろうとしております。保険医協会にも入会させていただき、診療報酬点数や請求事務手続きなど日々の診療上の疑問に気軽に応じていただけるため、安心して診療を行っております。

 急速に膨らむ高齢化社会、子ども達の心の健康と安全、昨今の医療を取り巻く環境は大きく変化し、家庭医としての職責はますます重要になっております。医療情勢の厳しい時代ですが、保険医協会では経営対策セミナーやスタッフに対する接遇マナー研修会なども開催していただけるため、今後も参加させていただき、安心、安全で質の高い診療が提供できるよう心技を尽くして地域医療に精励していきたいと考えております。保険医協会がますます発展していきますことを心からお祈り致しております。

休業補償制度(所得補償)に感謝 鈴木 優(下東)

 本年元旦、例年なら家族と共に新春を寿し、祝膳を囲んでいる頃、高熱と例えようもない身体の不調でベッドから起き上がることができませんでした。昨暮近くからの発熱も、ついつい医師の習性としてか自己治療に走り、それに大病院も休診になっていることだからそのうちに…との判断は甘かったようです。結局、夕刻に救急患者として緊急入院となり、幸い、良き医師、スタッフの方々のお陰で快方に向いました。

 老齢とはいえ、今頃年齢相応以上の健康に自信があり、まさか突然にこのような状態になるとは思ってもみませんでした。いや、考えたくなかったという方が正直なところかもしれません。

 小さな診療所とはいえ、まして年始の診療を約束している患者さんにどう対応しようか、それから先は…煩悶致しました。個人診療所のこととて、診療はもちろんのこと、すべての実務の経営担当は私の責任です。代りはありません。入院先の担当医に短時間の外出許可を無理やりいたしましては、まず患者さんへのご迷惑を最小限度にし、転医先、その他のご理解を得られるように必死でした。どうにか落着して、2月末をもって休院し、現在まで通院加療を受けております。

 この際、有難かったことは、保険医協会の休業補償制度に加入していたことが大きな支えになりました。一旦、病気になると健康を過信していた私の場合、思いもよらない程の急速さで体力、気力の衰えが襲ってきました。この変化の激しい高齢化の進んできた世の中、経済的不安もひしひしと感じてきます。もし、未加入だったらと思うとぞっとします。この制度のありがたさに感謝している昨今です。

 ただ長生きをするだけではなく、現在の能力に応じた何か、世間様にお返しできるようなことはできないものかとも考えますが、とりあえず今は自分の治療に努めていきたいと思っています。ありがとうございました。

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