【MAKE the RULE】地球温暖化防止のための法律を作ろう!

【MAKE the RULE】地球温暖化防止のための法律を作ろう!

飯田理事がフォーラムで特別報告

フォーラムで発言する飯田理事

 2月16日で4周年を迎える京都議定書の発効を記念して、前日の15日、中京区のハートピア京都でフォーラムが開かれ、100人が参加した(主催:気候ネットワーク・地球温暖化防止京都ネットワーク)。

 協会は、CO2などの温室効果ガスの削減目標を定め、その目標達成のために温室効果ガスを確実に減らす制度作りを求める、MAKE the RULEキャンペーンの実行委員団^n体であり、このフォーラムで飯田理事が、「医師からの発信―保険医協会がこれまで取り組んできたこと」と題した報告を担当した。

 飯田理事は、原子力発電の問題について、発電時には二酸化炭素を出さないとされる原発が、ウランの採掘や、濃縮・加工などさまざまな段階で大量のエネルギーを消費すること、さらに、放射性廃物の管理には気の遠くなるほどの時間がかかり、どれだけのエネルギーが消費されるか分からないとし、温暖化対策としての原発の導入にも異を唱えた。また、日本人の平均寿命とエネルギー供給量のグラフと、世界各国のエネルギー消費量と平均寿命の関係のグラフを示し、エネルギーを浪費することへの警鐘を鳴らした。

 気候ネットワーク代表・浅岡美恵氏は「低炭素経済・社会への挑戦―進む世界と取り残される日本―」と題して講演。二酸化炭素の排出削減のための法律を定めたイギリスや、環境政策を転換したアメリカなど諸外国の動きを紹介し、それとは対照的に何の対策も取っていない日本を批判した。

 他にも、宗教者の立場として、梶田真章氏(法然院)の報告や、京都府地球温暖化防止活動推進センター、環境団体などからの発言があり、年末にコペンハーゲンで開かれるCOP15で成果が上がるよう、それぞれの団体での取り組みを求めた。

 フォーラムの模様は、16日付の、朝日・京都・読売新聞で報道された。

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