民主党の医療政策をきく/宇治久世医師会有志とともに山井議員と懇談

民主党の医療政策をきく

宇治久世医師会有志とともに山井議員と懇談

山井議員(中央)と懇談する参加者

 協会は7月19日、山井和則衆議院議員(民主党)と宇治久世医師会有志並びに協会理事者との懇談会を開催した。山井議員からは、政策マニフェストの公表前であるにも関わらず、資料をもとに同党の衆院選における医療政策について詳細なレクチャーをいただいた。マスコミ報道などだけではつかめなかった同党の基本方向がある程度明らかになり、また参加者からの意見や要望などにも耳を傾けてもらい、有意義な懇談を行うことができた。

 特に、年間2200億円の社会保障費自然増の削減を撤廃すること、後期高齢者医療制度を廃止すること、総医療費の対GDP比をOECD平均へ引き上げること、レセプトオンライン請求を原則的なあり方とすることで実施を各医療機関に強制しないこと、外来管理加算の5分ルールの撤廃などが明言されたが、これらは、当協会が長きにわたって同党をはじめとする各党、政府に要求してきたことであり、その選挙公約化は、大いに歓迎するところである。

 当日の出席者からは、この他の課題として、診療報酬単価を特定の機能を担う医療機関や科目に着目して部分引き上げする構想について、医療技術に対する一物二価は認められないことや、地域別単価を克服して日本中どこでも同じ料金で医療が受けられる制度へと発展させてきた歴史は大事にすべきであること。また、医師養成数の1・5倍化は、評価すべきと考えるが、臨床研修を短期化することで基本的な医療技術を広く身につけた医師を育てる機会を減らしてしまっては意味がない。プライマリーを担える医師を層厚く育成する中で専門医も育つことなどの意見があった。

 山井議員からは、この後介護保険の見直しについても考え方の紹介があり、良質なマンパワーの育成、介護労働者の賃金が平均4万円引き上げになるような手立てをうつこと、サービス基盤整備を現行の3倍のスピードで行うことなどが述べられた。

 これに対し出席者からは、全てを在宅で担うことは不可能であり、病院、在宅のいずれかを選択できる基盤整備をお願いしたい。看護師をケアマネジャーにと考えても給与格差があって躊躇する。特に男性の給与と考えたとき、家族を養える水準にはなく、すぐ辞めてしまう。もっと雇用創出、安定雇用の施策をお願いしたいなどの意見が出された。

 山井議員は、医療政策を語る上で重要なのは、医療者をはじめとした現場のプライドと尊厳をどう守るかだ。そこに予算を配分することが、今最も重要と考えていると述べた。

 協会は、今後も民主党をはじめとした各党と積極的に懇談の機会をもち、医療・社会保障政策に対する意見の反映を働きかけていく。

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