特集 08年度地区懇始まる
京都府保険医協会は、10月15日の西陣・上京東部医師会を皮切りに、08年度の「地区医師会との懇談会」をスタートさせた。本年度のテーマは「京都府保健医療計画について」。今号では、7地区医師会との懇談会のもようを掲載する。
それぞれの懇談会で関理事長は、昨今の経済情勢について述べた後、後期高齢者医療制度について舛添厚労相が、一時は廃止ともとれる発言をしたものの、現在は「制度抜本的見直し」から、「改善」へとトーンダウンしている。後期高齢者医療制度は「見直し」ではなく「廃止」すべきであり、会員とともに廃止に向けて運動を展開していきたい、と述べた。また、今年度から新たに設置した地区担当制について報告し、担当理事者・事務局を紹介した。
各部会からの情報提供は、総務部会は会員状況及び最近の文化活動について報告、続いて経営部会から共済制度委託関係会社の決算と最近の情勢を説明した。医療安全対策部会からは、昨年度の紛争傾向と予防のポイントについて解説し、保険部会からは、レセプトオンライン請求に関する情報を説明した上で、義務化反対の意向を改めて明確に示した。政策部会からは後期高齢者医療制度や、京都府保健医療計画の概要と課題、協会の運動を説明するとともに事前アンケート「京都府『医療費適正化』計画と在宅療養・在宅終末期への流れについて」の結果を報告した。
今後開催予定の懇談会にもできるだけ多くの会員にご参加いただき、会員にとってより身近な存在となるよう、忌憚なきご意見を頂戴したい。
【京都保険医新聞第2669号_2008年12月15日_4面】