秋晴れの比叡山を巡る 文化ハイキングを楽しむ
恒例の「文化ハイキング」を10月19日に実施。今回は、比叡山方面に赴き、参加者11人は、秋晴れの澄み渡る天気に恵まれ、木漏れ日を受けながら、ハイキングを楽しみました。
ガーデンミュージアムでの一行
出町柳駅より叡山電鉄にて八瀬駅へ。ケーブルカーとロープウェイを乗り継いで、時おり山間から京都市街地を垣間見る標高まで登り、山頂に到着。一行は、まず「ガーデンミュージアム」を見学。ここでは、フランス印象派の陶板絵画が展示されており、少し霞かがった琵琶湖が鳥瞰できるロケーションもあって、秋に咲く色とりどりの花々を楽しみながら庭園を巡りました。
続いて、シャトルバスに乗り、延暦寺へ。まずは「根本中堂」に到着。案内人のガイドを聞きながら、最澄伝教大師が入山して最初に建てたとされる厳かな建物の中にある、本尊薬師如来像と不滅の法灯を見学しました。
「延暦寺会館」にて昼食のあと、一行は「大書院」へ。延暦寺の迎賓館である「大書院」の建物は、昭和初期に東京赤坂山王台にあった「たばこ王」と呼ばれた村井吉兵衛氏の私邸を移建したもので、意匠を凝らした名近代建築を見学できました。また、急な坂を上がって「文殊楼」へ、建物の中も急な勾配の階段でした。
さらに僧侶が法華経の講義を受け問答する修業の道場「大講堂」をはじめ、「法華総塔院東塔」に行き、ヒノキの大樹の香りも仄かに、史跡の数々を静かにめぐりました。
最後に一行は再び「ガーデンミュージアム」へ。カフェにて一息。夕日の差す道を戻りつつ、人の賑わいのある比叡山を後にしました。
【京都保険医新聞第2664号_2008年11月10日_3面】