呼吸器外しの医師、不起訴/富山地検「殺人認定は困難」
富山県の射水市民病院で人工呼吸器を外された末期患者7人が死亡した問題に絡み、殺人容疑で書類送検された元外科部長の伊藤雅之医師について、富山地検は12月21日、呼吸器取り外しを殺人の実行行為と認定するのは困難などとして、嫌疑不十分で不起訴処分にした。
地検は「呼吸器の装着から除去までを一連の行為ととらえると、取り外しはあくまで延命措置の中止にすぎない」と判断した上で「取り外しが患者の死亡に結び付いたとは必ずしも言えず、殺意も認められなかった」と説明した。(12/24MEDIFAXより)