特養での口腔内吸引、6割が実施/厚労省調査、介護職員との協働が7割超  PDF

特養での口腔内吸引、6割が実施/厚労省調査、介護職員との協働が7割超

 厚生労働省が2月12日の「特別養護老人ホームにおける看護職員と介護職員の連携によるケアの在り方に関する検討会」で示した「特養での医療的ケアに関する実態調査結果」によると、特養の約6割で口腔内吸引を実施していることが分かった。看護職員と介護職員が協働して口腔内吸引を実施している割合は7割を超えており、吸引など医療行為に介護職員がかかわっている実態が明らかとなった。

 調査は208年9月−10月にかけて特養6083施設を対象に実施し、370施設(55.4%)から有効回答を得た。

 回答のあった施設の入所者全体(20万644人)に対する医療的ケアごとの実施割合は服薬管理(麻薬管理除く)が74.6%、経鼻経管栄養と胃ろうによる栄養管理が9. 9%、吸引が5.3%、創傷処理が4.6%、浣腸が3.7%、摘便が3.7%の順。吸引を実施している入所者は全体の5.3%にとどまったものの、施設数で見ると全体の61.7%の施設で口腔内吸引を実施していた。実施入所者の割合が10%未満の施設は52.4%を占め、少人数ながら口腔内吸引を行っている施設が多かった。

 実際に吸引を実施している時間での看護職員と介護職員の連携状況を聞いたところ、口腔内吸引は30.2%が看護職員と介護福祉士が、43.3%が看護職員と介護職員が協働で行っていた。一方、鼻腔と咽頭奥気切の吸引は、看護職員のみが実施している割合が過半数を超えた。今回の調査では、介護職員が単独で吸引を行っているケースについては質問していない。

 吸引の時間帯別の実施状況は、「午前9時−午後5時までの日勤帯」が40.9%、「午前6時−同9時まで、午後5時−同10時まで」が合わせて38.5%、「午後10時−翌朝6時までの深夜帯」が20.6%で、約2割が深夜帯に実施していた。

 看護職員の勤務時間帯は、午後8時−同9時59分は3.4%、午後10時−翌朝5時59分は2.6%。夜勤や宿直の看護職員が必ずいる施設はわずか2.3%にとどまり、「オンコール対応」が75.9%を占め、ほとんどの施設が夜間に看護職員を配置していなかった。3.8%が「看護職員による対応を特にしていない」と回答するなど、少数ながら夜間看護体制をとっていない施設も見られた。

 吸引以外の処置については、経鼻経管栄養は37.4%、胃ろうによる栄養管理は79.9%の施設が実施 していた。実施時間は日勤帯が70%以上を占め、午後8時−翌朝5時59分の夜間帯は10%以下と実施頻度が低かった。実施に当たっては、胃ろうによる栄養管理、経鼻経管栄養ともに「看護職員のみが実施」が約5割を占めた。(2/13MEDIFAXより)

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