【海外進出】「日本式医療の一体的海外進出を」/古川国家戦略担当相
政府のパッケージ型インフラ海外展開関係大臣会合が9月3日、医療分野での海外展開を議題に官邸で開かれ、古川元久国家戦略担当相は海外進出によって日本式医療の市場拡大を進める必要性を強調した。
古川国家戦略担当相は、日本式医療は世界最高水準の平均寿命を実現した技術水準の高さや「安心」「癒やし」の医療を強みとしていると述べた上で、国際的な医療機器市場においては欧米企業が高い市場シェアを有していると指摘。「関係省庁が緊密に連携し、日本の医療サービスや医療機器が一体となった海外展開や、相手国での医療従事者の育成によって、日本式医療の市場拡大を図る意義は非常に高いと考えている」と述べた。また、海外展開でノウハウや技術を養うことにより、日本国内の医療サービスや技術の向上につながるとの観点も示し、海外への進出は不可欠であると話した。政府は日本再生戦略や医療イノベーション5カ年戦略の中で医療システムなどの海外展開を推進する方針を示している。
会合には有識者として、小松研一・日本画像医療システム工業会長、北原茂実・医療法人社団KNI理事長が出席した。(9/4MEDIFAXより)