高齢者世帯より児童世帯が「生活苦しい」/国民生活基礎調査  PDF

高齢者世帯より児童世帯が「生活苦しい」/国民生活基礎調査

 厚生労働省が7月5日に発表した「2011年国民生活基礎調査」で、生活状況が「苦しい」と感じている割合は、「児童のいる世帯」よりも「高齢者世帯」の方が低いことが分かった。生活状況が「苦しい」(「大変苦しい」と「やや苦しい」の合計)と回答したのは全世帯で61.5%。児童のいる世帯では69.4%だったのに対し、高齢者世帯では54.4%だった。

 高齢者世帯は、65歳以上だけか、もしくはこれに18歳未満の未婚者が加わった世帯を指す。高齢者世帯数は958万1000世帯で、全世帯の20.5%を占めた。高齢者世帯を世帯別に見ると「夫婦のみの世帯」が48.0%で最も高く、「女の単独世帯」35.4%、「男の単独世帯」13.6%が続いた。

 1世帯当たりの平均所得金額では、全世帯が538万円(前年比2.1%減)、高齢者世帯が307万2000円(同0.2%減)、児童のいる世帯が658万1000円(同5.6%減)となり、児童のいる世帯で特に減少幅が大きかった。

 国民生活基礎調査は、保健、医療、福祉、年金、所得など、国民生活の基礎的事項を調査するもの。1986年に始まり、3年ごとに大規模調査を実施。中間の各年は小規模調査を行っている。11年は中間年に当たるため、世帯の基本的事項と所得を調査した。11年調査では東日本大震災の影響で、東北3県(岩手県、宮城県、福島県)を集計対象から除いた。(7/6MEDIFAXより)

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