改定後の1件当たり・1日当たり点数で伸び/支払基金
社会保険診療報酬支払基金は7月30日の定例会見で、2012年度診療報酬改定後の確定状況について、12年4月分と5月分を前年度同月と比較し、医療保険の1件当たり点数と1日当たり点数が改定後に伸びたと発表した。1件当たり点数は12年4月分が0.8%増の1356点、5月分が1.0%増の1353点、1日当たり点数は4月分が3.7%増の1182点、5月分は2.7%増の1176点となった。
1件当たり点数の「医科入院」は4月分が4.9%増の4万6297点、5月分が4.3%増の4万6715点。「医科入院外」は4月分が0.1%減の1024点、5月分が0.7%増の1028点。「歯科」の4月分は2.6%減の1211点、5月分は0.8%増の1200点。「調剤」の4月分は3.4%減の825点、5月分が0.3%減の795点となった。調剤の点数減少について支払基金は「薬価の引き下げの影響」としている。
1日当たり点数は「医科入院」の4月分が4.9%増の4635点、5月分が7.5%増の4702点。「医科入院外」は4月分が2.7%増の688点、5月分が1.3%増の689点。「歯科」の4月分が2.7%増の634点、5月分が2.0%増の627点。「調剤」の4月分が1.0%減の650点、5月分が0.1%増の627点となった。1件当たり日数は「医科入院」「医科入院外」「歯科」「調剤」で12年4月分、5月分ともに前年度同月よりも減少した。
●職員の審査事務能力向上で理解度チェック
支払基金は7月11日に全国の医科の審査事務を担当する職員ら2567人を対象に、審査事務に関する理解度を把握するための演習を実施した。演習参加者は2539人で参加率は99%、参加できなかった職員は別の日に演習を行った。演習は12年度診療報酬改定で新たに評価された項目や算定方法の見直しが行われた項目を選定し、50設問を作成。2時間での回答を求めた。平均正解率は80.6%だった。支払基金は「回答数や回答時間の改善など、今回の結果を検証していきたい」としている。13年の1月にも同様の演習を実施する予定だ。(7/31MEDIFAXより)