平均寿命が減少、震災も影響/11年簡易生命表
厚生労働省は7月26日、「2011年簡易生命表の概況」を発表した。男性の平均寿命は79.44年(前年比0.11年減)になり、2年連続で減少した。女性の平均寿命は85.90年(同0.40年減)となり、こちらも2年連続で減少。平均寿命の男女差は6.46年で、10年より0.29年縮小した。
平均寿命の減少には、特殊要因として震災も影響している。震災の影響を除いた場合の平均寿命は、男性が79.70年(同0.15年増)、女性が86.24年(同0.06年減)となり、男性は増加している。
将来どの死因で死亡するかを世代別に計算した「死因別死亡確率」を見ると、生まれたばかりの0歳男性は、悪性新生物(29.10%)、心疾患(14.41%)、肺炎(12.04%)、脳血管疾患(9.32%)の順で死亡すると推計される。0歳女性は悪性新生物(20.05%)、心疾患(18.36%)、脳血管疾患(11.04%)、肺炎(10.91%)の順だった。日本人の主要死因であるこれらの疾患で死亡する確率は、10年に比べていずれも減少し、その他の要因が増加した。(7/27MEDIFAXより)