国保医療費2.3%増、後期高齢者4.7%増/11年度医療費速報  PDF

国保医療費2.3%増、後期高齢者4.7%増/11年度医療費速報

 国保中央会は7月19日、2011年度分の医療費速報を発表した。市町村国保と国保組合を合わせた国保医療費は11兆4214億円(前年比2.3%増)、後期高齢者医療費は13兆1884億円(同4.7%増)だった。国保医療費と後期高齢者医療費を合わせた国保連合会の審査確定分の医療費総額は24兆6098億円となった。

 市町村国保1人当たり医療費年額は初めて30万円を突破し30万5276円(同3.3%増)だった。市町村国保1人当たり医療費を都道府県別で見ると、最も医療費が高かったのは11年度に続き山口で37万5521円(同3.5%増)。2位以下も13位まで11年度と同じで、香川、島根、大分、広島と続いた。最も医療費が安かったのは11年度と同じ沖縄の25万9130円で、1位の山口との間には1.45倍(同0.01ポイント増)の開きがあった。

 後期高齢者医療費では、被保険者1人当たりの医療費年額は90万8543円(同1.6%増)。都道府県別で最も高かったのは福岡で115万8395円。2位は高知の109万4039円、3位が北海道の107万9813円だった。医療費が最も安かったのは新潟で73万9314円。1位の福岡と最下位の新潟との倍率は1.57倍(同0.01ポイント減)だった。

 国保の年間平均被保険者数は3875万人(同1.1%減)、後期高齢者の年間平均被保険者数は1452万人(同3.0%増)。

●被災3県、1人当たり医療費の順位上昇
 被災3県では市町村国保の1人当たり医療費で他県に比べ伸び率が大きく、順位が上がった。岩手が11年度の31位から29位に上がり30万6908円(同4.9%増)、宮城は11年度の34位から30位となり30万6584円(同8.6%増)、福島は11年度の33位から31位に上昇し30万5886円(同7.7%増)。後期高齢者医療の1人当たり医療費では、岩手は11年度最下位の47位から46位となり74万1312円(同2.6%増)、宮城は11年度と同じ36位で81万5725円(同2.1%増)、福島は11年度の34位から32位で83万2833円(同2.9%増だった。(7/20MEDIFAXより)

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