入院1日当たり6.1%増の2923.9点/11年の診療行為別調査
厚生労働省が7月31日に発表した2011年の社会医
療診療行為別調査によると、11年の医科入院でのレセプト1件当たりの点数は対前年比3.9%増の4万7551.3点、1日当たりの点数は同6.1%増の2923.9点などとなったことが明らかになった。11年には診療報酬改定がなく、東日本大震災が発生した年となったが、調査を行った同省大臣官房統計情報部の社会統計室は調査の概況について、「傾向は従来の調査と大きく異なるものではない」と説明している。
医科入院を診療行為別に見ると、1日当たりの点数(2923.9点)のうち、「入院料等」が1112.0点で38.0%を、次いで「診断群分類による包括評価等」が833.1
点で28.5%を、「手術」が457.6点で15.6%をそれぞれ
占めた。
一方、医科入院外(外来)は1件当たり点数が1291.6点(同0.2%減)、1日当たり点数は766.4点(同1.3%増)となった。診療行為別では1日当たり点数のうち、「投薬」が149.7点で19.5%を、「検査」が130.3点で17.0%を、「初・再診」が125.0点で16.3%を占めた。
医科入院外での主な算定回数を見ると、初診料が1965万回(同12.0%増)、再診料が9355万回(同7.5%増)、外来管理加算が3726万回(同11.2%増)、地域医療貢献加算(現・時間外対応加算)が1634万回(同2.9%増)だった。
歯科は1件当たり1251.5点(同3.4%減)、1日当たり631.4点(同1.4%増)となった。薬局調剤は1件当たり1049.2点(同3.5%増)、受け付け1回当たり802.5点(同4.4%増)となった。前年割れとなったのは医科入院外と歯科の1件当たり点数だった。
薬剤種類数に占める後発医薬品の割合は総数で23.8%(同0.3ポイント増)で、入院では23.6%(同2.6ポイント増)となった。院内処方(入院外・投薬)での後発品種類数の割合は26.9%(同1.3ポイント減)、院外処方(薬局調剤)では22.7%(同1.0ポイント増)となった。(8/1MEDIFAXより)