世帯平均所得548万円、09年水準に回復/12年国民生活基礎調査  PDF

世帯平均所得548万円、09年水準に回復/ 12年国民生活基礎調査

 厚生労働省が7月4日に発表した「2012年国民生活基礎調査」によると、1世帯当たりの平均所得金額(11年1年間の所得)は548万2000円で、前年比1.9%増となった。高齢者世帯では303万6000円(同1.2%減)、児童のいる世帯が697万円(同5.9%増)となり、全世帯平均と児童のいる世帯の平均で09年水準に回復した。厚労省は、1世帯当たりの稼働所得が上がったことが要因と見ている。

 また、生活状況が「苦しい」と感じている割合(「大変苦しい」と「やや苦しい」の合計)は全世帯で60.4%となり、11年の61.5%から微減した。生活状況が「苦しい」と回答したのは児童のいる世帯では65.3%だったのに対し、高齢者世帯では54.0%だった。この意識調査は、12年7月時点。

 65歳以上だけか、もしくはこれに18歳未満の未婚者が加わった世帯を指す「高齢者世帯数」は、1024万1000世帯で全世帯の21.3%を占めており、11年の20.5%から増加した。高齢者世帯を世帯別に見ると「夫婦のみの世帯」が49.0%で最も高く、「女の単独世帯」34.2%、「男の単独世帯」13.4%と続く。

 一方、「65歳以上で子と同居している」世帯は1280万8000人(65歳以上の42.3%)に上った。

 世帯構造別に見ると、多い順に「夫婦と未婚の子のみの世帯」は1466万8000世帯(全世帯の30.5%)、「単独世帯」が1216万世帯(同25.2%)、「夫婦のみの世帯」1097万7000世帯(同22.8%)となっている。また、「三世代世帯」は364万8000世帯(同7.6%)、「母子世帯」は70万3000世帯(同1.5%)だった。

 国民生活基礎調査は3年ごとに大規模調査を実施し、12年は簡易調査の実施年。11年に東日本大震災の影響で調査ができなかった宮城県・岩手県があらためて加わったが、福島県は調査を実施しておらず、集計対象から除いている。(7/5MEDIFAXより)

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