医科入院1日当たり3086.9点、5.6%増/12年診療行為別調査  PDF

医科入院1日当たり3086.9点、5.6%増/12年診療行為別調査

 厚生労働省は6月27日、2012年の社会医療診療行為別調査の結果を発表した。医科入院でのレセプト1日当たりの点数は前年度比5.6%増の3086.9点で、1件当たりは同3.0%増の4万8962.8点だった。診療報酬改定があったことや、医療の高度化・高齢化に伴う自然増などが増加の背景にある。

 診療行為別に1日当たり3086.9点の内訳を見ると「入院料等」が1105.7点(35.8%)を占め、次いで「診断群分類による包括評価等」が906.6点(29.4%)、「手術」が530.5点(17.2%)と続いている。

 医科入院外(外来)は1日当たり点数が785.5点(同2.5%増)で、一件当たり点数が1314.9点(同1.8%増)だった。診療行為別では1日当たり点数のうち「投薬」が152.2点で19.4%を、「検査」が135.7点で17.3%を、「初・再診」が126.1点で16.1%を占めた。また、厚労省大臣官房統計情報部の社会統計室によると、12年度改定で導入された再診料同一2科目の算定回数は60万7612回だった。

 レセプト1件当たり使用薬剤の種類も発表した。院内処方では1件当たり3.66種類、院外処方では3.87種類だった。年齢が高くなるほど薬剤数は増え、75歳以上の院内処方では23.8%が7種類以上、院外処方では26.1%が7種類以上になっている。

 後発医薬品の使用状況は数量ベースの総数で26.9%だった。後発品のない先発医薬品も計算式に含まれているが、経腸成分栄養剤、特殊ミルク製剤、生薬、漢方製剤は除外している。(6/28MEDIFAXより)

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