【成長戦略】「健康・医療戦略」を閣議決定/日本版NIHの方針も明記  PDF

【成長戦略】「健康・医療戦略」を閣議決定/日本版NIHの方針も明記

 政府は医療分野の成長戦略に当たる「健康・医療戦略」を6月14日に取りまとめ、閣議決定した。2012年6月に医療イノベーション会議が策定した「医療イノベーション5か年戦略」の中で実行すべきものは速やかに実行し、新たに追加すべきものを盛り込むという方針で充実・リニューアルした。主な施策は政府が閣議決定した成長戦略「日本再興戦略」と重なっている。

 柱となる施策は▽医療分野の研究開発で司令塔機能を担う「日本版NIH」の創設▽医療の国際展開▽健康寿命延伸サービスの創出▽ICTの利活用の推進―など。

 日本版NIHは内閣に推進本部を置き、首相や閣僚をメンバーにする。その上で「医療分野の研究開発に関する総合戦略」を策定し、がんや認知症、再生医療などの分野で研究開発の重点化や目標決定などを行う。その後は内閣官房健康・医療戦略室を中心にPDCAを実行していく。予算編成過程では、これまで各省庁で計上していた予算を一元化し、総合戦略に基づいて戦略的・重点的に予算を配分する。研究テーマの選定や研究の進捗管理、事後評価など、事務レベルで中核的な機能を果たす独立行政法人も設置する。ただし独法設置の際には「スクラップ・アンド・ビルド原則」を導入し、公的部門は肥大化させない。(6/17MEDIFAXより)

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