産婦人科医、総数増も12府県で減/日産婦医会調査  PDF

産婦人科医、総数増も12府県で減/日産婦医会調査

 日本産婦人科医会(木下勝之会長)が会員施設を対象に実施している調査によると、2012年は06年に比べて12府県で産婦人科医数が減少した。分娩施設の医師数に絞ると17府県で減少。一方で12年の産婦人科医の総数は1万953人と06年比で888人増加した。同医会が5月8日、東京都内で開いた記者懇談会で12年調査の結果を公表した。木下会長は「医師数は増えたが、偏在は直っていない。このままではこの状況が続いてしまう」と述べ、さらなる対策が必要と訴えた。

 調査は、同医会が会員施設を対象に実施。06年の回収率は96%(分娩施設=1223病院、1755診療所、婦人科施設=337病院、2590診療所)、12年も回収率は96%(分娩施設=1077病院、1508診療所、婦人科施設=397病院、2512診療所)だった。

●「計画配置」の高まりに危機感/木下会長
 医師偏在が解消されていない実態が明らかになったことについて木下会長は、このままでは国が関与して医師を計画的に配置する必要性が高まってしまうと危機感を示した。国による管理は本来あるべき姿ではないとした上で、個人的な考えとして「人気が集中する東京などの都会を選ぼうとする場合は、試験で競争させるようなことも必要になってくるのではないか」と述べた。(5/9MEDIFAXより)

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