“モンスター対策”で警察OB雇用は16%/ケアネット調査  PDF

“モンスター対策”で警察OB雇用は16%/ケアネット調査

 医師・医療従事者向け情報サイトを運営するケアネットが行った意識調査で、理不尽な要求や暴言・暴力を繰り返す患者やその家族を指す「モンスターペイシェント」への対応として、「警察OBを雇用している」との回答が16.2%となった。院内での主な対応策(複数回答)は「対応担当者を決めている」29.4%、「対応マニュアルがある」28.8%、「院内で事例を共有している」21.3%、「担当部署を設置している」17.8%と続いている。また、7割近い医師が「そうした患者や家族に対応した経験がある」と回答し、頻度としては「半年に1度」以下が7割以上だったものの、「月に1度」以上が1割、「週に2−3度以上」と答えた医師も1.0%いた。

 調査は2月12−13日にケアネットのサイトの会員を対象にインターネットで回答を得た。有効回答1000人の機関別の内訳は▽大学病院11.9%▽一般病院59.8%▽診療所・クリニック27.7%▽その他0.6%、年代別の内訳は▽20代2.5%▽30代18.1%▽40代35.2%▽50代30.3%▽60代10.7%▽70代3.2%−となっている。

 患者や家族から受けた診察に著しく影響を及ぼすレベルの行動・要求の内容としては、「スタッフの対応が気に食わないとのクレーム」60.5%、「優先診察の要求や待ち時間に関するクレーム」47.1%、「不要・過剰な投薬の要求」37.6%と続く。また、「治療費・入院費を払わない」は30.7%、「脅迫を受けた」は27.6%「暴力を受けた」は16.2%だった。中には「個室での診察中に監禁された」といった回答もあった。(2/22MEDIFAXより)

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