自殺者総数は10年連続で3万人超/警察庁

自殺者総数は10年連続で3万人超/警察庁

 警察庁は6月19日、2007年の自殺者総数が3万3093人に達したと発表した。03年に次いで過去2番目に多い。前年比は938人増(2.9%増) となった。また、初めて3万人を超えた1998年以降、10年連続して3万人台で推移している。

 自殺の原因・動機については、健康問題がもっとも多く1万4684人で63.3%を占めた。次いで経済・生活問題7318人(31.5%)、家庭問題3751人(16.2%)の順となった。

 健康問題の内訳は、うつ病が6060人ともっとも多い。次いで身体の病気5240人、統合失調症1273人、そのほかの精神疾患1197人、身体障害の悩み309人となっている。

 男女の比較では、男性の割合が高く、70.9%に及んだ。男性の自殺者について原因・動機をみると、特に経済・生活問題、勤務問題による自殺が多かった。また、年代別では60歳以上がもっとも多く、1万2107人で36.6%を占めた。前年比も60歳以上が8.9%増ともっとも多かった。ただ、年代別の自殺率でもっとも多かったのは50歳代だった。(6/20MEDIFAXより)

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