「質の評価」の取り組み着々/回復期リハ入院料1の届け出進む

「質の評価」の取り組み着々/回復期リハ入院料1の届け出進む

 2008年度診療報酬改定で試行的に「質の評価」が導入された「回復期リハビリテーション病棟入院料1」について、5月1日時点での届け出件数が早くも100施設近くに上ることが、全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会の調査で分かった。算定要件となる「居宅などへの復帰率」や「重症患者の受け入れ割合」の計算には直近6カ月のデータが必要となるため、当初、届け出は10月以降に進むとみられていた。07年秋以降、中医協などで質の評価が議論され始めた段階から、現場では着々と準備が進められていたものとみられる。

 08年度改定では、回復期リハビリ病棟について従来の入院料(1680点) を2つに分離。算定要件に重症患者の受け入れ割合などを導入した入院料1(1690点、従来から10点アップ) と、入院料1の要件を満たせない入院料2 (1595点、従来から85点ダウン) に改変した。入院料1の要件に関するデータは直近6カ月のものを用いることとしたため、経過措置として入院料2を届け出た病棟は、9月末まで従来の1680点を算定できることとした。

 同協議会は、回復期リハビリ病棟の届け出状況について全国調査を進めており、47都道府県の社会保険事務局のうち38都道府県から回答を得ている段階。入院料1の届け出が96施設、入院料2が552病院で、同協議会は回答を得ていない9県で約210病院が入院料1か2のいずれかを届け出ているとみている。

 また、今回の調査結果から同協議会は、回復期リハビリ病棟が1000病棟を超すと推測しており、回復期リハビリ病棟の病床数が5万床時代に突入するとみている。(6/27MEDIFAXより)

ページの先頭へ