原発燃料工場でウラン飛散/神奈川、作業員1人が微量被ばく
原子力発電所の燃料製造会社「グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン」は7月10日、神奈川県横須賀市の工場内で9日、微量のウランが飛散し、男性作業員1人が被ばくする事故があったと発表した。作業員の被ばく量はごく微量で人体に影響のないレベルといい、周辺への放射性物質の放出はなかったという。
同社によると、9日午前5時24分ごろ、警報器が作動。管理区域内にいた作業員を退避させ、工場内を確認、第2加工棟1階に設置してある二酸化ウランペレットを製造するプレス機で約8グラムのウランが飛散していた。
保安院によると、同社から連絡があったのは、事故から6時間以上経過した9日正午前。保安院は通報の遅れについて、同社に厳重注意するとともに、再発防止策の報告を求める。【共同】