「2200億円」見直しの決議文、厚労相らに提出/危機打開議連
超党派による「医療現場の危機打開と再建をめざす議員連盟」は6月18日、社会保障費の年間2200億円削減方針の見直しなどに取り組む旨を表明した決議文を舛添要一厚生労働相らに提出した。
決議文では、医療現場の深刻な現状を踏まえ、「骨太の方針2008」策定などの医療政策立案に際し、(1) 「医学部定員の削減に取り組む」という従来の閣議決定を見直し、医学部定員を大幅に増加する、(2)社会保障費の年間2200億円の削減方針を見直し、必要な医療予算を十分確保する、(3) 「あらゆる人々の理解と協力によって医療現場を支えなければならない」との意識を国民全体に涵養する、(4)勤務医の就業環境、待遇の改善に取り組む病院などへの支援を抜本的に拡充する―ことについて全力を尽くす方針を打ち出している。
舛添厚労相を訪ねた尾辻秀久会長は、前日に福田康夫首相との会談で閣議決定の見直し方針を決めたことについて謝意を示すとともに、「育成には長い時間がかかる。そのことも配慮してほしい」と述べた。2200億円削減の見直しについては「今後シーリングで変なことを言われることがないようお願いしたい」と要望した。(6/19MEDIFAXより)