「5つの安心プラン」策定を指示/福田首相
福田康夫首相は6月24日の閣僚懇談会で、社会保障に対する国民の不安・不満の高まりを受け、「社会保障の機能強化のための緊急対策(骨子) ―5つの安心プラン―」を早急に取りまとめる方針を表明し、7月中に具体的な方策と工程を取りまとめることを関係大臣に指示した。社会保障国民会議にも、同プランに基づいた国民の目線に立った議論を求めている。
「5つの安心プラン」は、(1)高齢者が活力を持って、安心して暮らせる社会、(2)健康に心配があれば、誰もが医療を受けられる社会、(3)未来を担う「子どもたち」を守り育てる社会、(4)パートなどで働く若者が将来に希望を持てる社会、(5)厚生労働行政に対する信頼の回復―の5つの課題を提示している。
具体的な検討項目は、「健康に心配があれば、誰もが医療を受けられる社会」では、救急医療の確保、産科・小児科医療の確保、地域病院の機能低下など地域医療確保を緊急対策に位置付けた。このほか、病院・診療所間のネットワーク化の推進、医師・看護師の役割分担の見直しなどを通じた勤務医の過重労働緩和、これらを実現するための医療経営と診療報酬体系の見直しなども検討課題に挙げた。
また、「高齢者が活力を持って、安心して暮らせる社会」では、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができるための医療・介護・福祉サービスの充実や地域づくりについて検討を求めている。(6/25MEDIFAXより)